F.F.HIRAIDEの2つの『F』は”Farmer”と”Florist”です。
私たちの願いはたくさんの方に花本来の“美しさ”を伝えることです。
土を扱い、エネルギーの凝縮した球根が大輪の花を咲かせるように力を与えるFarmer(生産者)。
美しく咲き誇った花々を扱い、贈る人の想いのバトンをつなげるFlorist(フローリスト)。
花のプロフェッショナルが1年を通して生産する品質の高いユリと、空間を美しく彩るアレンジメントを企業様から一般のお客様までお届けしています。
私たちは、花を通じて豊かな生活に貢献します。
一般に生産者は「Grower」といいますが、ユリの花の生産者は「Forcer(力を与えるもの)」と呼ばれています。
ユリの生産は農作物を「作る・育てる」ことではなく、本来球根が持つ力を最大限に引き出すことが大切だからです。
生命エネルギーがつまった球根がその力を発揮できるように、豊かな土を調え、球根を迎え入れる、健やかに生い育つよう、環境を調える。
私たちは受け継がれた農の技に最新のテクノロジーを融和して植物に寄り添うことが仕事です。
高品質の商品を年間を通じて安定供給し、環境負荷を抑えて持続可能な生産を目指す。
エフ・エフ・ヒライデはこれらの相反するテーマの実現に向けて挑戦し続けています。
生産者だからこそ知っているユリの本当の美しさ。
その美しさをお客様に直接届けたい。
だから、私たちは生産者でありながらフローリストの技を修得し、ユリの出荷場の片隅に花屋を開きました。
思いを込めて育てたユリがお客様のもとで、最高の形で花を咲かせられるように。また、花を贈る方の気持ちがしっかりと伝わるように。
たくさんの思いを乗せて、花束やアレンジメントを作り、花のある素敵な暮らしをご提案しています。
生産の礎である土は、いわば財産です。目減りせぬよう、少しずつ良くなるように丹念に土作りを行います。収穫後は、熱水を注入して土壌消毒を行います。土壌や環境負荷の原因になる薬剤は用いません。消毒後は、バイオスキミュラント資材（※）を使用し、土壌微生物の働きを活発にして土と植物の持つ力を引き出します。土を育てるのも生産者の大切な仕事です。
※バイオスキミュラント…植物の力自体を引き出し、植物のダメージを軽減して健全化させる資材。
オランダ、フランス、ニュージーランド、チリから球根を輸入し季節によって産地を使い分け、年間約50品種のユリを生産します。温室は統合環境制御システムを導入、温度・湿度・日射を測定し、ミスト噴霧や遮光および保温カーテン、加温機等を制御して最適な環境を作り出します。データベース化された栽培履歴の運用と併せることで、年間最大4作の高効率生産を実現。施設面積16,764㎡で年間約110万本のユリを出荷しています。
ユリは球根から発根、生育まで様々な温度帯での管理が必要です。温度別の冷蔵庫や加温設備を導入し、貯蔵段階から生育まで最適な温度で管理しています。
また、弊社は日持ち性向上対策品質管理認証制度の生産部門認証を取得しています。温室や作業場は勿論のこと、水揚げの水槽やハサミに至るまで、品質保持のための管理を怠らず、適切な状態で高品質をつなげる努力を行っています。
10年後も20年後も生産を続けるために、環境負荷にも配慮して生産を行っています。農薬などの作物保護成分、窒素成分、リン酸成分は、それぞれ80%、37%、76%の削減を実現しました。エネルギー使用量の削減のため太陽光発電を積極的に導入、また石油燃料の依存度も年々低くしています。こうした取組みで、花き産業総合認証・環境負荷低減プログラム(MPS)の最高認証A+を取得しています。
当社の敷地内にあるフラワーショップでは自社生産のユリと各種生花にて花束、アレンジメント、ブライダルブーケ、壇上装花、切り花の販売をしています。
